加藤 朗 (著) 『入門・リアリズム平和学』勁草書房、2009年。
内容紹介憲法九条のなにが問題?人権ってほんとに大事?どうして貧しい国を援助するの?民主主義で世界は平和になるの?地に足をつけて考えよう!平和とは何か。いままでの平和論の本は、宗教的色彩を帯びたり、政治的に偏った議論を展開したり、主観的になりがちだった。本書では暴力、人権、人道、正義といった基本的な概念を、バランスをとりながらかみくだいて説明する。21世紀のいま、やましい良心にさいなまれないで、現実をみすえて考えるために。
内容(著者より)
教科書として執筆した平和学の入門書である。これまでの平和学が平和研究からの規範的な内容に終始していることに不満があった。一方、安全保障研究からの平和研究はほとんどないに等しい。そこで両者を融合させる形で、平和主義的現実主義の立場からこれまでの平和学を再構成したのが本書である。
特徴は平和思想の歴史的な読み直しと、平和的手段による安全保障論の再検討である。これまでの平和研究は平和学の規範にあわない平和思想は無視してきた。たとえばトマス・モア、カント、中江兆民をはじめほとんどの平和思想家は絶対非武装主義者ではなかったこと、また非暴力主義のガンジーも決して終生を通じて非暴力主義者ではなかったことなどこれまでの平和研究は意図的にかどうかはわからないが、無視もしくは軽視してきた。本書では無視された彼らの思想も取り上げ、かれらがいかにリアリストであったかを明らかにした。
また他方で安全保障研究では軽視されがちな平和的手段による安全保障、たとえば人間の安全保障、予防外交あるいは民主主義による平和などをとりあげ、その可能性をあくまでも現実主義の立場から再検討した。さらに安全保障研究ではやはり軽視されがちな国際社会における正義や倫理の問題も取り上げ、考察した。
本書が平和研究と安全保障研究の無用な対立を架橋する一助となればとの思いから執筆した。
内容紹介憲法九条のなにが問題?人権ってほんとに大事?どうして貧しい国を援助するの?民主主義で世界は平和になるの?地に足をつけて考えよう!平和とは何か。いままでの平和論の本は、宗教的色彩を帯びたり、政治的に偏った議論を展開したり、主観的になりがちだった。本書では暴力、人権、人道、正義といった基本的な概念を、バランスをとりながらかみくだいて説明する。21世紀のいま、やましい良心にさいなまれないで、現実をみすえて考えるために。
内容(著者より)
教科書として執筆した平和学の入門書である。これまでの平和学が平和研究からの規範的な内容に終始していることに不満があった。一方、安全保障研究からの平和研究はほとんどないに等しい。そこで両者を融合させる形で、平和主義的現実主義の立場からこれまでの平和学を再構成したのが本書である。
特徴は平和思想の歴史的な読み直しと、平和的手段による安全保障論の再検討である。これまでの平和研究は平和学の規範にあわない平和思想は無視してきた。たとえばトマス・モア、カント、中江兆民をはじめほとんどの平和思想家は絶対非武装主義者ではなかったこと、また非暴力主義のガンジーも決して終生を通じて非暴力主義者ではなかったことなどこれまでの平和研究は意図的にかどうかはわからないが、無視もしくは軽視してきた。本書では無視された彼らの思想も取り上げ、かれらがいかにリアリストであったかを明らかにした。
また他方で安全保障研究では軽視されがちな平和的手段による安全保障、たとえば人間の安全保障、予防外交あるいは民主主義による平和などをとりあげ、その可能性をあくまでも現実主義の立場から再検討した。さらに安全保障研究ではやはり軽視されがちな国際社会における正義や倫理の問題も取り上げ、考察した。
本書が平和研究と安全保障研究の無用な対立を架橋する一助となればとの思いから執筆した。
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