2012年8月7日火曜日
紛争地を歩くーシリア編ー
八月五日、夜九時過ぎに成田を出発、現地時間早朝四時にアブダビ到着。八時間の待ち合わせの後、二時間半の飛行でダマスカス空港に到着。エティハド航空のA320-200の半分程度の座席が埋まっていた。100人前後はいたろうか。予想とは全く違っていた。脱出する人は多数いてもシリア人行く人はほとんどいないと思っていた。しかし、普通のフライト到着。変わりはない。入国審査のところでわかったのだが、シリア人だけでなく、他のアラブ諸国のひとや、それ以外の国の人も結構いた。中国人ビジネスマンと思われる三十代の男性が一人と私だけがアジア系であった。
入国審査も何の問題もなかった。聞かれたのは、型通りに、目的と滞在場所、滞在期間だった。観光です。五日間、ダマスカスに滞在すると告げると、係官が事務所に 行き、何やら上司と相談ししたらしい。二、三分後に戻って来ると、入国スタンプを押してくれた。
ダマスカス空港は日本の地方空港の規模だ。内戦中だからなのか、比較的閑散としていた。しかし、到着ロビーにはタクシーの客引きが多勢いて盛んに客を漁っていた。いつものことながら、この駆け引きが一番疲れる。めんどくさいのでほぼ言い値で承諾した。白タクだったので多分通常の倍以上だとおもう。運転手に25ドルとチップに5ドル、手引きして通訳してくれたおっさんに5ドルのチップ、都合35ドルでホテルに着いた。空港から市内に向かう道路に兵士の姿はほとんどなかった。四年前の内戦最後の局面に あったスリランカでは数百メートルおきに兵士が歩哨に立っていた様相とは全く異なる。伝えられているような内戦の影は全く感じられない。
市内に入れば、そこはまるでカイロのような人ごみと渋滞だ。中心部にあるシャンパレスホテルは客がいなくて閑散としていたが、中国料理屋や日本料理屋も開いていた。ちなみに夕食は中華料理屋に行き、
チャーハン、サンラータン、レバノンのビール二本では約千円だった。六時に行ったが、客はわたし一人だった。ホテルの中にある旅行会社約土産物屋は店を閉じていた。客がいないからかどうかはわからない
シリアで 驚くことは、あまりイスラム国とは思えないほどみんな開けている。女性も普通の格好をしている人がおおい 。またあまり厳格にラマダンを守っていない印象を受けた。飛行機の中で女性を中心に飲食をしている人が多かった。スーダン、エジプト、リビアとは多いに印象が異なる。
食事の前にホテルの周りを散歩したが、産業省を始め政府機関が結構あった。すぐにわかるのは、シリア国旗を、これでもかとはいうくらい飾り立てているからだ。警備の兵士には緊張感がない。エジプトのタハリール広場を警備していた兵士とは質が違うようだ。
早朝に このブログを書いている。市の中心部なのにまことに 静かだ。イスラム教国にはつきもののモスクからのアザーンモスク聞こえてこない。モスクの数が少ないのだろうか。
シリアの第一印象は全く気抜けするほどの平穏さだ。
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