サンダカンは小さな町だ。市の中心部を歩いても30分であらかたの場所を見て回ることができる。下水道が整備されていないのか、いたるところで下水の匂いがする。とにかく湿気が高く、暑い。欧米系の観光客が多い。泊まっているリゾート・ホテルもひと組の日本人家族を除けば全員が欧米系だ。海やジャングル観光なのだろう。
イスラム教のはずなのに、市の中心をおろかどこにもモスクを見かけなかった。天主教と書かれたキリスト教の教会が目につくぐらいだ。スカーフをしている女性よりも、していない人のほうが多い印象だ。イスラムつながりでフィリッピンのミンダナオとの関係が深いと思っていたら、全く予想外だ。フィリッピン行きの船は週2便とすくなく、飛行機の直行便は出ていない。釜山と下関、福岡のような頻繁な行き来があると思っていたが、予想外に往来が少ない。アジアのイスラム勢力が跳梁跋扈するようなイメージだが、あまりイスラムのにおいがしない。
さっきやっとサンボアンガ行きの船のチケットがとれた。チケット売り場に日本人のバックパッカーの若い男がいた。小さな町にしてはホテルが多いが、バックパッカーの拠点のようだ。
1974年に山崎朋子がサンダカンを訪れているが、その時彼女が宿泊したホテルが、いま私が泊まっているサバ・ホテルのようだ。町は当時とは様変わりし、そしてホテルも一変したようだ。一世紀近く前にここに多くの日本人が暮らしていたとは思えないほど今は中国系の人々が暮らしている。
さて明日は夕方にサンダカンをたって明後日んの昼頃にサンボアンガに到着の予定だ。このルートがイスラム街道かどうか調べたい。
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