管政権はほとんど脳死状態に入った。管直人(1946年生まれ)のリーダーシップ能力の無さが原因だ。リーダーシップ能力というよりもむしろ政策を構想し、具体的に構築していく能力が無い。構想力、構築力の無さは全共闘世代のDNAだろう。破壊無くして建設なし、体制を破壊することに青春を捧げてきた者に政治を運営する能力などなかったのだ。鳩山由紀夫(1947年生まれ)、仙石由人(1946年生まれ)しかり、である。破壊オンリーの全共闘世代の政治家は即刻退陣せよ。
全共闘世代の特徴は、反体制、反自衛隊、反米、反ナショナリズムである。この反(アンチ)の全共闘DNAに縛られて、妥協と建設の現実政治が全くできない。反体制のDNAは民主党の政治主導という指針に如実に現れている。政治主導とは体制そのものである高級官僚に対する反感、怨嗟、嫉妬に他ならない。反自衛隊のDNAは管が自らが自衛隊の最高指揮官であることを知らないほど無知であったり、仙石が自衛隊を暴力装置と言い放つ傲岸不遜な態度に顕著だ。反米のDNAは鳩山由紀夫(1947年生まれ)の沖縄の普天間基地問題などで見せた反米姿勢に如実だ。そして反ナショナリズムのDNAは国家観の欠如となって市民派を自称する管の震災復興政策を呪縛し身動きをとれなくしている。
世界市民派の旗頭朝日新聞でさえ「ニッポン前へ」(日本をカタカナにしたのは、恐らく復興ナショナリズムとはスタンスが違うのだということを表したかったのだろうが)と「日本」国家を掲げざるを得なかった。管も首相となったと時にはこれほどまでのナショナリズムの津波が来るとは思いもよらなかったろう。市民派管としては就任直後は反体制のDNAにしたがって国家、国民の代表ではなく市民の代表としてリーダーシップを発揮しようと考えたのだろう。民主党のバラマキ4K政策(子ども手当、高校無償化、戸別所得補償制度、高速道路無料化)は市民に対する政策と考えれば、腑に落ちる。
また反ナショナリズムのDNAをもっともよく現しているのが、定住外国人への参政権付与の提言である。民主党の党員は定住外国人は日本国民ではないが世界市民だと認めていたのだろう。だから管も前原も定住外国人から寄付金をもらってもなんとも思わなかった。管は、定住外国人からもらった寄付金で首相の座を失う寸前に東北大震災によって救われた。まさに国会で寄付金の追及を受けている最中に大震災が起こったのだ。
しかし、大震災が起きた時点で、管は否応なくナショナリズムに直面せざるを得なかった。反自衛隊のDNAに逆らって「暴力装置」である自衛隊の最高指揮官として10万以上の自衛隊の投入を決断し、反米のDNAを封印し米軍の支援を受け入れざるを得なくなったからである。管は世界市民の日本人リーダーではなく、日本国家の首相となって日本国民を率いるリーダーシップを発揮し、そして否応なしに日の丸を背負ってナショナリズムを鼓舞しながら日本国民を一致団結させなければならなくなったのだ。
反ナショナリズムの市民派管に日の丸を振る勇気や気概は全く見られない。いまだに市民派を気取ってキュウリやイチゴを食べている。全共闘政権はもちろん、この際、片足を棺桶に突っ込んでいる将来に責任の持てない年金受給資格世代の政治家は与野党問わず政界から即刻引退せよ。今こそ明治維新、敗戦後のように、未来に責任がもてる若い世代に政治を任せるべきだ。
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